こんにちは!「ネットオフィスで働くテレワーカーたちのブログ」編集スタッフのれんです。
夏の早朝、自宅でパソコンに向かって仕事をしていると、猫の鳴き声が聞こえてきました。どうやら近所に野良猫がいるらしいのです。窓から見えるのは、それこそ「猫の額」ほどの小さな庭を歩く偉そうな姿。
いかにも猫らしい、そのふてぶてしい表情を見ていると、遠くニューヨークを思い出しました。念願かなって、このエキサイティングな街に初訪問したのは18年前。バスケットボール、ジャズ、オペラ……。いろいろあった目的の一つが、実は「猫」に会うことだったのです。「マチルダ」という名前の彼女は、5番街と6番街の間の44丁目にあるアルゴンキンホテルに住んでいました。1902年の開業以来、数々のエピソードに彩られた老舗ホテルのロビーには、いつのころからか猫が出入りを許されるようになったのです。以来、代を重ねて、僕が会ったマチルダは7代目だったはず。
ロビーに座るとどこからともなく現れるマチルダ。うさんくさそうにゲストをチェックして、やがて、興味無さそうに立ち去ります。こしゃくなまでにふてぶてしいマチルダは、もはやアルゴンキンのジェネラルマネージャー。ファンも多く、あちこちで声をかけられています。もちろん彼女は無視していますが。
ある晩のこと。ブロードウェイのミュージカルがはねてから、軽く1杯飲んで深夜1時ころにホテルに戻ってくると、入り口の階段の手すりにマチルダが座っているではありませんか。まるで僕を待っていたかのよう。思わず声をかけても、彼女は返事などしてくれるはずもありません。
「あんまり遅くなったらだめだよ。早く寝なさい」そう言いたげな顔をして悠々と去って行くマチルダ。以来数回、彼女に会うためにニューヨークへ通いました。無愛想で小言ばかりだけれど、どこか憎めないおばあちゃんのような「猫」がニューヨークに住んでいます。ここしばらくはご無沙汰していますが、代替りしていないことを祈りましょう。さてわが家の庭のマチルダ?はどこへ……。
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