« 前へ | メインページ | 次へ »

こんにちは!「ネットオフィスで働くテレワーカーたちのブログ」編集スタッフ札幌在住のれんです。

1994年、ニューヨーク・メトロポリタン美術館。『水差しを持つ女』と題された絵と運命的な出逢いをしました。描いたのは、17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメール。それからは、30数点しか現存しない彼の作品の全点制覇が僕の夢のひとつになったのです。現時点で「逢えた」のは20作品。そう、フェルメールは「見る」ものではなく「逢う」ものなのです。アムステルダムにもルーブルにも行き、そのたびに感動が待っていました。それはレンブラントよりもダ・ビンチよりも大きな感動、と言ってもいいかもしれません。中でもハーグのマウリッツハイスという小さな美術館にある『デルフト眺望』との出逢いは衝撃的でした。フェルメールの故郷の町を描いた作品。2点しかない彼の風景画のひとつです。

フェルメールは光の画家と称されますが、この絵にはまさに光があふれています。と言うよりも、この絵自身から光が発せられているようにすら思えるのです。350年前の絵から光が出ている?信じられないかもしれませんが、本当にそう感じさせてくれる絵なのです。僕は、その光に魅せられてしばし動けなくなってしまいました。近代フランスを代表する作家、マルセル・プルーストはこの絵を「世界でもっとも美しい絵画」と評したと言われていますが、その気持ちはよく分かります。

数年後、札幌のある日の朝。ふと空を見上げた瞬間に「あっ、この空はデルフト眺望だ!」と思ったのです。実はこの絵の半分以上は空。描かれた季節は、おそらく秋…時刻は、朝の7時過ぎ。絵の中の時計塔が教えてくれます。デルフトは、北緯52度。札幌は北緯43度。緯度こそ違え、気候は似ています。それは、光も似ている、ということ。フェルメールの目が感じたであろう光が、札幌の空にあったのです。決してまばゆくはありません。ゴッホの絵にあるような南フランスの焼けつくような光と、デルフトや札幌の光は違います。それは時に重く、時に優しく、住む人を包み込む光。

この時から、札幌は僕の中ではフェルメールの街となったのです。


テレワーカーたちのブログ編集部
(2010年6月17日 09:55) | | トラックバック(0)

コメント

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: フェルメールが見た光と空に思うこと

このブログ記事に対するトラックバックURL:

このブログについて

(株)ワイズスタッフのネットメンバーとして、ネットオフィスで働くテレワーカーたちの情報発信ブログ。全国各地に(海外にも!)住むテレワーカーがチームを組んで仕事する現場からお届けします。テレワークに対する思いやノウハウなど本音の情報を、テレワーカーやSOHO、在宅ワーカーを目指す人に!

ワイズスタッフについて

ネットオフィスとは

おすすめリンク集

株式会社テレワークマネジメント~在宅勤務導入のコンサルティング

qrコード
購読する Powered by Movable Type 4.14